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アーユルヴェーダとヨガの関係

月の満ち欠けとライフスタイルについて何度か触れていますが、ヨガとの関係についても触れていきたいと思います。


アーユルヴェーダとは、インド・スリランカで発祥しインダス文明頃から伝承されている、世界最古の伝統医学と言われています。 チベットや中国、タイなどにも伝えられて、それぞれの場所での医療に影響を与えています。


アーユルヴェーダはサンスクリット語でAyuh「生命」+Veda「知恵、科学」と言われており「生命の知恵(科学)」などと言われています。 Vedaの動詞はVindで「楽しむ」つまり、「生命を楽しむ」方法でもあります。


アーユルヴェーダには大きく分けて「治療法」と「健康法」の2つに分類できます。 治療法は主に病院でドクターが行う治療で、わかりやすい分野だと内科や外科、小児科、婦人科、耳鼻咽喉科など一般的に我々がお世話になるようなものがあります。 実はこの中に月の満ち欠けや月を利用した占星術が含まれる治療法が存在します。


そして健康法は日常生活の中で睡眠や食事方法などその人に合った「病気を予防する方法」が健康法です。



健康法とヨガ

健康法にはディナチャリアという1日の過ごし方とリトゥチャリアという季節の過ごし方があります。 季節の過ごし方は以前「四季の養生(←四季の養生の記事を貼っていただければ)」という記事で書いたように病気の治療だけでなく健康の維持や増進する生活のおくり方も含めたものが生き方の知恵です。


起床してから夜眠るまでの1日の生活リズムがディナチャリア、そのディナチャリアの中に食事法(丁寧な食事)やヨガ、呼吸法が含まれます。


アーユルヴェーダの健康の定義は感覚器官や運動器官、排泄などの肉体機能が正常に働き、精神と魂が純粋な状態が「健康」と考えられており、その肉体を整える部分がヨガや呼吸法です。


食事や睡眠量は自分にあった方法で行うことが病気の予防につながります。 なのでヨガの練習量も人それぞれです。アーサナの練習の際、筋肉量や柔軟性を高めることだけが目的にならないように、自分の調和を取ることで、人が本来もつ自然治癒能力を高めることにもつながります。


食事や睡眠、そしてヨガ、呼吸法を行い健康の維持を促進していきましょう。


世界の月伝説

肉体や感覚器官を整える際も気にするべきポイントは月との関係。 月の満ち欠けは人間の攻撃性とも関係があると言われており、有名な話は「狼男」これは狼が出没した地域で満月の日に狼に変身した男女が家畜や人間を食べ歩くという話で、実際に変身したかどうかは置いておいて、さまざまな人間の攻撃性や精神錯乱状態が満月ごろにピーク、新月前に第二ピークがあるなんていうデータ(海外のものですが、事故や暴力、精神科医のデータに基づく研究)があったりする為、こういった逸話が生まれたといわれています。


ヨガで知っている人もいるかと思いますがヒンドゥーの月の女神カーリー・マも別名「黒い女神」、シヴァの妻の一柱であり血と殺戮を好む戦いの女神というなかなかパンチがあるお方です。


なので、ヨガはエクササイズや運動などと違い、流派によっては満月・新月は生物学的なバイオリズムにより「ムーンデー」としてヨガなども練習をおやすみする日なんて定められています。荒ぶったり、落ち着かない時の練習は集中力が欠け、怪我の原因にもつながるからです。


ヨガの練習をする際は、身体の波に合わせて練習量などを調整できるようになると良いですね。


 

SHIGYO KAORI

KAORI YOGA主宰

2021年よりスタジオオープンし、オンラインレッスン、YouTubeの動画配信など、場所や年齢関係なくどこでも気軽にヨガができるように活動中。

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