【煩悩を抑えるためのヨガ】
あなたは煩悩に振り回されていませんか?
ヨガクラスに参加したときは、 心身ともに生まれ変わったようにスッキリできる。
全てのことに感謝できる。満たされている気持ちになる。
けれど、日常に戻るとイライラしたり、甘いものへの欲求が抑えられなかったり、気持ちのアップダウンに振り回されてしまう。
誰しもがそんな経験があるのではないでしょうか?
煩悩とは心を惑わせ、悩ますものです。
ヨガでは5つの煩悩(クレーシャ)が不調和を 招くと考えられています。
その5つとは
●無知(無明)
●自我(意識)
●執着(欲望)
●憎悪(嫌悪)
●生命欲(死への恐怖)
これらの苦しみは多かれ少なかれ誰もが経験していると思います。
ヨガの経典であるヨーガ・スートラには これらの煩悩を小さくする方法が示されています。
紀元前3〜6世紀頃編纂されたと言われている経典に既に答えがあるなんて!
人は何年経っても同じような悩みを持っているのですね。
クリヤヨガ
ヨーガ・スートラに記されているクリヤヨガは 煩悩を弱める方法として紹介されています。
構成は以下の3つです。
①体のトレーニング(タパス)
②知性のトレーニング(スヴァディヤーヤ)
③感情のトレーニング(イーシュワラプラニダーナ)
それぞれ方法はたくさんありますが、今回は 私たちの日常に取り入れやすい方法をご紹介していきます。
①体のトレーニング
・アーサナ(ポーズ)をとる。
「ポーズをとらなきゃ!」と気負わなくて大丈夫です。 あなたの心地よい姿勢をとることが大切です。
例えばシャバーサナ! 仰向けになって手足を楽に広げて目を閉じます。
その心地よさを穏やかな気持ちで観察するだけでいいのです。 心地よさを感じる時は、煩悩に振り回されたりしませんよね!
②知性のトレーニング
・本来の自分について学ぶ
「ヨーガ・スートラなどの経典を読む、マントラを唱える。」とされています。
が、なんとなくハードルが高く感じてしまう方は、 自分の心が純粋な状態でいられる事をするのがお勧めです。 あなたが尊敬している人の本を読んでみたり、好きな言葉を呟いてみる。
そんな時間は煩悩のことは頭から離れてしまうはずです。
③感情のトレーニング
・自然などに感謝する 自然には人間の力が及ばない偉大な力があります。
全てをコントロールすることはできないので、あけ渡すこと、委ねること、 受け入れることも大切です。 まずは自分の身体に感謝しましょう。私たちの身体はまさに自然。 感謝と煩悩は同時に存在できません。 以上3つのヨガが煩悩に振り回されたくない方にオススメです!
もっと簡単な方法が知りたい方へ
もう一つヨーガ・スートラでは煩悩に対して有効な方法があるとされています。
煩悩に惑わされそうになったら反対の思考をしてみよう! (プラティパクシャ・バーヴァナ) というものです。
例えば、自分のことばかり考えてしまっている時は、 一度、相手の立場になって考えてみる。
仕事がうまくいかずにイライラしているなら、 従来のやり方と(反対とまでいかなくても)違う方法を試してみるなど 逆の思考により心の汚れを防ぐことができる。と考えられています。
煩悩の対処の仕方、いかがでしたでしょうか?
個人的には煩悩があるからこそ色々な経験ができて、 人生の醍醐味を味わえるのかなとも思います。
ちょっと困ったなという時は「反対の思考」や「偉大な自然に感謝する」など を思い出すと、冷静な視点を持てそうですね。
諸星美穂(Moromi)
《経歴》
脱毛症、不妊治療の経験から、健康の重要性を痛感しヨガインストラクターの道へ。
全ての女性がお気楽にイキイキ生きる世の中を目指して! ヨガ、ピラティス、分子栄養学カウンセリングを行う「KIRAKUDOU」を主宰。
Nice